免疫抑制剤と副作用

薬剤の進歩

  • シクロスポリン(1985年〜)cyclosporine CyA, CsA
    移植が現実的な治療になった画期的なT細胞抑制薬
  • タクロリムス(1996年〜)tacrolimus, TAC, Tac
    シクロスポリンの同効薬だが強力な免疫抑制作用(日本製)
  • ミコフェノール酸モフェチル(1999年〜)MMF
    腎機能に影響しない免疫抑制剤のベストセラー(9割以上)
  • バジリキシマブ(2002年〜)basiliximab, BXM
    抗IL-2受容体抗体(副作用が少なく拒絶反応が激減)
  • リツキシマブ(2005年〜)rituximab, RXM
    移植には未承認だが抗体産生細胞を消去(Bリンパ球抗体)

米国ではその他に十数種類の新薬が臨床応用されている。

現在の腎移植後の免疫抑制法:多剤併用が原則

  1. ステロイド剤
    古来より使われて来たスタンダード
    (副作用を減らすために減量される傾向)
  2. 代謝拮抗剤
    Azathioprine, Mizolibine, MMF
  3. Calcineurin抑制剤
    Cyclosporine, Tacrolimus
    (腎障害などがあるため長期では減量へ)
  4. 抗体製剤
    Basiliximab, Rituximab
  5. mTOR抑制剤
    Mammarian target of rapamycin
    Sirolimus, Everolimus

これらを組み合わせて副作用を減らすことが重要

腎移植後におこる長期合併症

心血管障害と関連が深い合併症(高血圧、高脂血症、糖尿病)の管理が重要である。

東京女子医科大学(1983~98年);N=1,267

図版

 

免疫抑制剤の副作用