ホーム 病気の話 腎臓移植について ドナーの手術と経過について

ドナーの手術と経過について

術前の準備

ドナーとレシピエントの関係

どうやって関係を証明するか?

  • 個人確認が出来るようなIDの提出が必要
    (運転免許証、パスポート、身体障害手帳)
  • 夫婦間の場合は夫婦であることの証明
    戸籍謄本による文書確認
  • HLA検査で実際の家族関係を検証できる

腎提供までの検査

これまで健康診断、がん検診などを受けた方は結果を持参

  1. 一般採血、心電図、胸部写真など → まずは一般的な病気が隠れてないか検査する.
  2. がん検診 → 時間的余裕があれば一般の健診で
  3. 糖尿病検査
  4. CT検査 → 腎血管,腎結石,癌の有無など
  5. クロスマッチ、HLA検査
  6. 腎シンチ検査 → どちらの腎を提供するか

手術(移植腎採取術)の実際

入院から退院まで

図版

ドナー腎採取術の実際(開放)

写真

2001年までは開放手術

ドナー腎採取術の実際(用手補助)

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2001年から鏡視下手術

ドナー腎採取術の実際(後腹膜鏡)

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創部が目立たないように改良

手術成績と合併症

  用手補助 (110) 後腹膜鏡 (294) Tolal (404)
輸血 なし (0%) 3例 (1.0%) 3例 (0.7%)
開腹移行 1例 (0.9%) 2例(0.7%) 3例 (0.7%)
DGF 4例 (3.6%) 6例 (2.0%) 10例 (2.6%)
重症合併症 なし (0%) 3例 (1.0%)
下行結腸穿孔
イレウス
膀胱前腔膿瘍
3例 (0.7%)

DGF: Delayed graft function (移植後にレシピエントが血液透析を要した症例)

退院後

退院後

  • 特に食事や運動など制限はありません
  • 提供前と同様の生活で結構です
  • 外来受診

図版

生体腎ドナーの予後

図版

生体腎ドナーの生命予後は一般人と変わらない

ドナーの長期経過追跡

  • 高血圧が問題:腎臓病ではなくても対策が必要
  • 糖尿病の増加:提供後の腎機能に悪影響をもたらす
  • 提供後に、新たに病気になる可能性はある(もともと健康なのでその確率は低い)
  • 戦争で腎臓を一個失った兵士との生存率比較では、明らかにドナーの方が長生きしている。
  • ドナーが健康であり続けることは、レシピエントの心情にとっても重要。