ホーム 病気の話 腎臓移植について 献腎移植が決まるまで

献腎移植が決まるまで

献腎移植が決まるまで

ここでは、献腎移植が決まるまでの仕組みや、実際に登録するための手続きなどについてご説明します。

  1. 腎移植の登録と準備
  2. 腎臓提供と移植者の選定の実際
  3. 登録する場合の注意点

登録できる方

  1. 現在、透析療法を受けている方
  2. 申請時から1年前後で腎代替療法が必要になると予測される進行性腎機能障害となっている方

 

献腎移植の登録

登録には、登録料の振込(初回30,000円とHLAタイピング費用の10,800円、毎年の更新料5,000円)を行うのと並行して、透析施設からの情報をもとに、移植施設で検査を受けて献腎移植が安全に可能かどうかを調べてから登録をする必要があります。検査は、心臓機能、呼吸機能などの全身評価と、悪性疾患や感染症の有無などを調べます。その上で移植施設から臓器移植ネットワークに情報を送り、登録料の振込が完了した段階で登録完了となります。登録が完了したら移植ネットワーク本部から登録完了通知が郵送されます。

献腎移植が決まるまで

実際に献腎移植が行われるまでの道筋を説明します。ドナー候補者が現れた場合、日本臓器移植ネットワークからドナーコーディネーターが派遣され、ご家族の同意が得られた段階で、血液検査が行われて、ドナーとして適切かどうか、また適合するレシピエント候補者の選定が行われます。通常は10名以上のレシピエント候補者が、後に述べる基準によって選ばれてリストアップされます。それぞれの移植施設では、対応する方々に順番に連絡をして、移植を受ける意思を確認し、臨時入院にて検査を開始します。実際にドナーの方の提供があるまでの時間は1日から数日という幅がありますので、その間に移植が可能かどうかを確認して、進めて行きます。移植を受ける方の準備が整う前に腎臓が摘出される場合もあります。

移植腎の選択基準

  • ABO血液型適合
  • CDCリンパ球直接交差陰性

ポイント制で移植を受ける方の順位が決められます。

  • 所在地ポイント(同じ地区内優先)
  • HLAミスマッチ数ポイント
  • 待機日数ポイント
  • 小児ポイント(16歳未満)
  • 親族優先

これらの合計ポイントで毎回、順位決定→ポイント制による移植候補者リスト(〜20)

2002年に改訂された、移植腎のレシピエント選択基準を示します。上位10名から20名の候補者を、ポイント制で選択します。北海道で提供された腎臓は北海道で優先的に移植されるように所在地のポイントが優先され、白血球型(HLA)の適合度が高い順にポイントが付きます。また献腎移植登録を行ってからの待機日数もポイント上優先され、さらに小児レシピエントが優先される仕組みになっています。献腎移植の場合は、ABO血液型が一致していることと、リンパ球交差試験が陰性で、前感作抗体が陰性であることが第一条件です。

レシピエント選択基準 - 腎臓

さきほどの優先ポイントの計算の仕方を詳しく説明します。ドナー発生都道府県と同一の場合、つまり北海道のドナーは北海道の居住者が12点ポイントが加算され、同一ブロック(北海道は東日本ブロック)内ですと6点が加算されます。HLA型の適合度は全て6項目が一致している場合が14点となります。待機日数は、登録からの期間に応じてポイントが高くなりますので、11年以上ですと10点以上のポイントが付くことになります。また16才未満の小児は14点が加算、16歳以上20歳未満については12点加算されます。これらの合計ポイントによって優先順位が決まって来ます。これらの計算作業に6-8時間がかかります。

レシピエント選定後手術に至るまで

リストアップされたレシピエント候補者の上位から順番に、数名ずつの候補者が登録している移植施設に連絡され、主治医から移植を受ける意思があるかどうかをお電話にて確認します。二人の候補者が同一の移植病院に第一希望であった場合、二番目のレシピエントは第二希望に書いていた施設で移植を受けることによって、移植までの時間的ロスを短縮することが出来ます。移植意思あり、の場合は、直ちに病院に来て頂いて、直前の検査や透析の追加、手術の説明などを行って腎臓が提供されるのを待つことになります。また、移植意思が無い場合は次の候補者に選定が移るため、通常30分以内に返事をすることになっています。この作業が夜間に行われることも多いので、ご連絡は深夜に及ぶ場合があります。