広瀬貴行先生が第25回日本異種移植研究会で学会賞を受賞されました！

2023年5月18日

本人よりコメントをいただいております。

この度、2月18日に名古屋で開催された第25回日本異種移植研究会で学会賞を受賞いたしました。演題タイトルは「3種異種抗原ノックアウトブタからサルへの異種腎移植の長期成績」です。2019年から2021年まで留学していたマサチューセッツ総合病院移植外科の河合達郎教授の研究室で、eGenesis社の作成した遺伝子改変ブタを用いたサルへの異種腎移植を行った成果を発表したものです。一番のアドバンテージは、初めて臨床使用可能なレベルの遺伝子改変ブタを使って、2年以上の移植腎生着を得た、という点です。これまでも長期の異種腎移植の成績は少ないながらありましたが、どれもヒトにはまだ使用できないとされていました。今回得られた成果を以って、Kawaiラボでは臨床応用に向けた研究の最終段階に入っております。この場を借りて、河合先生はじめ、関係者の方々に感謝申し上げます。また、留学の機会を与えていただいた篠原教授をはじめ医局の方々にも深く感謝いたします。
この経験を日本でも活かして、日本での異種移植実現に向けて取り組んでおりますので、みなさん力を貸してください。