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当教室の広瀬貴行先生が受賞されました!
2023年11月17日
2023年10月20-21日に旭川で開催された第49回日本臓器保存生物医学会学術集会にて、広瀬貴行先生が2年連続で会長賞を受賞されました!
以下、本人よりコメントをいただいております。
演題名:Fc改変抗CD154抗体によるカニクイザルのアロ腎移植モデルにおける長期生着
コメント:2019-2021年に米国ボストンのマサチューセッツ総合病院(MGH)の移植外科に研究員として留学していた時の研究内容を発表しました。臓器移植において用いられる免疫抑制剤のうち、現在多く使用されているグラセプターを始めとするカルシニューリン阻害剤には腎毒性があり、抗CD154抗体はこれにとって代わる薬剤として期待されています。また、最近注目されているブタからの異種移植実現には必要不可欠な薬剤であることが示されています。しかし、この薬剤は血栓形成作用により重篤な副作用を引き起こすリスクが高く、臨床使用ができずにいました。そこで、その原因となる薬剤の構造を改変した薬剤が開発され、これを用いてサルの腎移植を行い、血栓形成作用がなく、かつ、十分な免疫抑制作用を持つことを示しました。このような成果をあげることができたのは、ご指導いただいたMGH河合達郎教授のお陰です。そして、留学の機会を与えていただいた篠原信雄教授、医局員の皆さまに感謝申し上げます。今後も移植免疫の研究を北大でも続けて、臨床に貢献できるよう邁進していく所存です。