排尿機能障害/骨盤臓器脱
前立腺肥大症
更新日:2023/2/28
前立腺肥大症とは
どんな病気?
前立腺は男性にのみ存在する臓器で、精液の一部を作ったり、射精に関わります。多くの男性では前立腺は加齢に伴って増大します。前立腺の中には尿道が通っており、前立腺の肥大に伴い尿道が狭くなることで、種々の排尿症状が現れます。
どんな症状?
- 尿が近い
- 排尿後に尿が残っている感じがする(残尿感)
- 尿の勢いの低下
- 尿が途中で途切れる
- 尿の我慢が難しい
- 尿をするのにおなかに力を入れる必要がある
また、全く尿が出せなくなる状況を「尿閉」と言い、尿が出せないことによって尿を作っている腎臓に負担がかかり、腎不全になって体の毒素を排出できずに命に関わる状況になってしまうこともあります。
<診断・検査>
-
超音波(エコー)検査
前立腺の大きさを測定します。 -
直腸診
前立腺の触診をして大きさや、前立腺の癌を強く疑う状況にないか診察します。 -
尿流量測定
尿の勢いや一回の尿量、排尿にかかる時間を測定します。 -
残尿測定
排尿後の残尿の量を測定します。 -
内圧尿流検査
前立腺や尿道の閉塞具合と膀胱の縮む力を評価します。
これらの検査を元に治療法を検討します。
<治療>
大きく分けると薬物療法と手術療法があります。
薬物療法:尿道の抵抗を減らしたり、前立腺周囲の血液の巡りを良くすることでおしっこを出しやすくするものや、前立腺を小さくする飲み薬があります。患者さんの状態によって薬の使い分けが必要になるため診察の時に適宜相談させていただきます。
手術療法:
経尿道的前立腺切除術…尿道から内視鏡(カメラの機械)を挿入して内側から排尿の妨げになっている前立腺を削ぎ落とす治療です。
その他、レーザーによって前立腺を蒸散させる手術など様々な方法が普及しておりますが、現時点では当院で取り扱っていないため希望があれば関連病院を紹介させていただきます。
腎動脈瘤/腎動脈狭窄
骨盤臓器脱