腎移植血管外科
腎生検について〜移植腎生検の必要性〜
生検の種類
プロトコール生検
症状や検査で異常がなくても、移植後の決められた時期に行う生検です。
当院では、移植後3ヶ月、12ヶ月、以降は1-2年毎を原則としております。
エピソード生検
何らかの原因で腎機能の悪化など、異常を認めた場合に行う生検です。
生検の意義
疾患の発見
拒絶反応、ウィルス腎症、薬剤性腎障害、腎炎の再発がないか調べます。
腎臓の状態の評価
上記の病変を繰り返したり、高血圧、糖尿病などによる動脈硬化、間質線維化、尿細管萎縮
などのダメージがないか、腎臓の状態を評価できます。
移植腎生検
方法
原則1泊2日の検査入院となります。入院後に採血、生検を行い、翌日は血中濃度採血を行い、
その後午後退院となります。
生検は局所麻酔で行います。安静にできない乳幼児などの小児では、全身麻酔で行うこともあります。18Gの生検針で組織を3本ほど採取します。時間は15分ほどで終わります。
合併症(北大の生検350回)
血尿、痛み | 10%以下 |
---|---|
腎動静脈瘻 | 1%以下 |
手術が必要な出血 | 1%以下 |
開腹止血術:2件(拒絶の治療中で、出血しやすい状況でした)
プロトコール生検での合併症:0件
腎動脈瘤/腎動脈狭窄
骨盤臓器脱